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ここちよく

四季を通して身も
心も健やかに

楽しく
つよく、たのしく、ここちよく

1.「空気がきれい!」

見学を希望する方に永井建設の家をご案内すると、多くの方にこう言われます。私たちにとってはごく当たり前の空間なので、あらためて「空気がきれい」と感じることはないのですが、皆さんの感想を聞くたびに、「それが永井の家の特徴なんだなぁ」と意識させられます。「空気のきれいさ」を数値で測ってはいませんが、思い当たる原因は「本物の無垢材」「真壁」「珪藻土の塗り壁」の3つ。

無垢材も珪藻土も多孔質で、無数の小さな孔が空気中の水分を吸収・放出し、臭いや有害物質を吸着し、空気を清潔に保つといわれています。ただし、柱を隠してしまう「大壁」にすると、せっかくの無垢材の良さが閉じ込められてしまいます。「美作もりのいえ」は無垢材の良さを最大限に生かすため、柱を隠さず表しにする「真壁」を採用。これらを組み合わせることで「空気がきれい」と感じる室内環境が実現しているのだと思います。

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2.一年中結露しない

引き渡し後1年たってお施主さんを訪ねます。そのとき最初に出てくるのが「一年中、結露しませんでした!」という声です。特別な強制換気設備を付けているわけではありません。理由として、「気密性の高い複層サッシ」や「空調設備」ももちろんありますが、「美作もりのいえ」の場合は、それに加えて「無垢材」と「珪藻土」です。無垢材と珪藻土は“呼吸”しています。湿気が多いときは空気中の水分を吸い、乾燥したときは水分を吐き出す。その自然由来の性能が、室内を自然に調湿してくれるのです。前述した「空気がきれい」の秘密は「結露しないから」にもあるのですね。

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3.寝ころびたくなる床

昭和40年代(1960年半ば~1970年中ば)以降、住宅様式が西洋化。玄関で靴を脱いだら「素足」ではなく「スリッパ」へ。「畳にちゃぶ台」は「フロアにイスとテーブル」が当たり前になりました。「フローリング」と一口にいっても、木材・タイル・石などの素材があります。また、「木材」も無垢材・集成材・突板・プリント合板などさまざまです。「美作もりのいえ」のフローリングはもちろん本物の無垢材。

水回り、廊下、居間、寝室、子ども部屋など用途や好みに合わせて、硬い桧や栗、柔らかい杉を使い分けます。中でも私たちのお勧めは「杉」のフローリング。杉は柔らかく、そのぶん傷もつきやすいのですが、素足にやさしく、温かい。無垢のフローリングは15㎜厚ですが、杉の無垢材に限っては30㎜の厚板を使用。断熱材(グラスウール)の100㎜相当の効果があるといわれています。子どもは正直で、何も言わなくても杉板の感触を楽しむようにゴロゴロして遊び始めます。大人にとっても、ごろんと横になりたくなるほどの気持ち良さです。

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4.突然の雨降りにも慌てない深い軒

最近の若い人や都市部に住む人たちには、「軒」が短い、またはほとんどないデザインが「カッコいい」「スタイリッシュ」などの理由で好まれるようです。そういった住宅には、日よけや雨よけ用の小型の屋根「庇(ひさし)」もありません。確かに外観上はすっきりとするのですが、ちょっとした小雨でも窓を閉めなければ部屋に吹き込んでしまいます。高温多湿の日本の家として暮らしやすいのかなと疑問に感じます。

「美作もりのいえ」は自由設計ですが、考え方の基本は「南北の軒を深く」「東西の窓には庇」。南側の深い軒は、太陽の位置が高い夏に強い日差しを遮り、太陽の位置が低い冬にぬくもりの日差しを多く取り入れて、「夏涼しく冬暖かい居室」をつくります。北側の深い軒は、浴室やトイレ、キッチンなど換気のための「窓を開けた状態」を雨の吹き込みから守ってくれます。同様に、東西の窓の庇は突然の雨の吹き込みを防ぐため。深い軒と庇に守られた暮らしは雨の多い季節の安心感が違います。